二つのライブと"私にとっての答え合わせ"の話
この日のことを書くかどうかを、ずっと悩んでいた。
何故ならこの日は私にとっての「本当にただただ純粋に楽しかった」という一日でしかなくて、おまけに"そこに行き着くために必要だった全く別のライブ"が存在するからだ。
なんだか毎回言っているような気がするけれど、私のライブに行った日の記事はレポでもなんでもなく、ただ私のその瞬間の気持ちをまとめただけのものだ。
でもそれでも、この先の自分のためにやっぱり言葉にしておくのは大事な気がする。
だから、これからただただ純粋に楽しかったライブの話をしようと思う。
GENERATIONS from EXILE TRIBE
GENERATIONS 10th ANNIVERSARY YEAR
GENERATIONS LIVE TOUR 2023 "THE BEST" 追加公演 FINAL
2023.12.13 at 福岡マリンメッセ
この日のライブは、12/9のDiamond Dance振りのライブだった。
その間わずか4日。我ながらバカなスケジュールを組んだと思うし、このバカスケジュールの後に見事に疲労で発熱を出してしまったのだけど、でも行ってよかったと、本当に感じる2日間だった。
私にとって12/9のDiamond Danceは、多分本当に大きな意味を持つライブになった。
あの日を境に、それまでずっと心にあった「結局、いつかは全部さよならなんだろ?」という、どうしようもない悲しみと果てしない諦観、そして恥ずかしいほどに捻くれていじけた感情は完全になりを潜めてしまった。
「今この瞬間」を久々にちゃんと感じられる日々がやっと訪れたことが、本当にシンプルに嬉しかった。この気持ちのまま、GENERATIONSにまた再び会えることが、なんだか本当に嬉しかったのだ。
実は、このように記事にまとめてはいないけれど、GENERATIONSの11/29大阪公演にもこっそり行っていた。でもあの頃の私はまだずっと悲しみと諦観といじけモードの中にいて、「悲しいもんはどれだけ頑張ったってずっと悲しいって。悲しいもんは仕方ないじゃん」と諦めていたのだ。
どれだけ行っても「いつかの別れ」は必ず訪れるし、でも何かを好きになることを諦めることもできないまま、ただ諦めていた。諦めながら「彼らのことを好きにならないことを諦める」という、あまりにややこしすぎる感情の中で、私は文字通り「彼らのことを好きにならないこと」を諦めた。
今思えばそれはそれで悪くない気はするけれど、でもせっかくの「好き」に対してあまりに後ろ向きで消極的で、それってなんだか楽しそうじゃないなと今なら思う。
そんな、私のクソダサいいじけモードを全て消し飛んでしまったのが12/9のDiamond Danceだったというわけだ。
言い方はアレかもしれないが、私はこの日のライブがあったからこそ4日後に参戦したGENERATIONSのライブで完全に「飛べた」と思ったし、全く別の二つのライブが、私の中では本当に一つの答え合わせのような時間として"繋がった"。
うーん、これを読んで喜ぶ人って多分本当に私しかいない気がする。(まあ、でもいいか。)
この日のことを何から話そうか。ライブのことを話す時はいつも悩んでしまう。とにかく一曲目の「ワンダーラスト」から本当にずっと楽しくて、たくさん踊って、声を出した。
そしてこの日は、GENERATIONSのライブで初めて双眼鏡を使った。今回のツアーは3戦目で、もう今日でファイナルだし、せっかくならちゃんとしっかりと推しのダンスを、「今この瞬間」をこの目に焼きつけておきたいと思ったのだ。
双眼鏡を置き、ペンライトを振って暴れるターンと双眼鏡を構えて推しのダンスを目に焼き付けるターン、それを交互にスイッチングしながらライブの空気にのめり込む。
推し(と呼ぶことをいよいよ諦めた)の佐野玲於くんはどうも前日のパフォーマンスで身体を痛めていたようで、しかしプロのパフォーマーである彼を異常に心配がるのもそれはそれで失礼な気がした。「頑張れよ」という謎の(?)立ち位置からこっそりエールを送りつつ、彼のダンスを目に焼き付けた。
本当に陳腐な言葉にしかならないが、この日の彼のパフォーマンスにはどこか鬼気迫る感覚を抱いた。
それはStupidで。パフォーマーショーケースで。具体的には思い出せなくなっているけれど、他にも多くの瞬間で。
それを私は「たましい」や「いのち」と形容してもいいなと本気で思ったし、そう感じたことをここに書き記しておこうと思う。それほどまでに、この日の彼は「今この瞬間」に自らを刻むようなパフォーマンスをしていたなと、私はそう感じた。
「新しい世界」で双眼鏡を覗き込んでいたとき、
「約束するよ君に 新しい世界」のフレーズで小指を立てる彼の姿を偶然捉えた。(多分、小指を立てていたと思うんだけどな。私の見間違いでなければ。)
うまく言えないけれど、あの時の彼の姿が脳裏にとても焼き付いていて、あの瞬間のことを忘れたくないなとぼんやり思った。
「おい、今だけを楽しんでけよ!?!?!?」
「GENE ja NIGHT」の時、彼はそう叫んでいた。
あぁ、答え合わせだな。
自分の探していた答えはいつもふとした場所に転がっているし、それはこうやって、自分が好きだと感じている相手から思いがけずもたらされることがある。
まあ、それは自分がそう感じたいからだけなのかもしれないけれど。
「NOW or NEVER」ではいつも夏フェスばりに暴れてしまうのだけど、この日は隣にいた友人の肩を思いっきり組んで二人でヘドバンをした。ヘドバン文化には慣れてないのに本当に楽しくて、なんかもうずっとこの時間が続けばいいのにと思った。
アンコールでは(ファンの予想通りというか公式匂わせというかなんというか)で三代目 J SOUL BROTHERSの皆さんも登場し、会場をとんでもないテンションにぶち上げていった。
「やっぱり三代目ってすげーわ……」と、花道を歩く7人を眺めながら思う。歩いているだけの人間に鳥肌が立ったことって、多分後にも先にもこの時が初めてだと思う。来年はどこかで三代目のライブにも行けたらいいなと密かに感じる瞬間だった。
そして最後のMC。
ライブビューイング中継もあり、PPVで生配信もされている公演で玲於くんは、「三代目コンプレックスがある。三代目が凄すぎて何をやっても、プチヒットを飛ばしても褒めてもらえない。何をしても満足できたことがない」と悔しさをありのままに言葉にした。
身体の痛みに耐えきれなかったようで「寝ながら話してもいいか」とメンバーに声をかけた。
恐らく上層部の嫌いな人なのであろう人の(言い方を恐れずに言えば、だいぶ悪意の篭った)モノマネをした。
なんだろうな、私は彼のその、ともすれば大人の人たちから怒られてもおかしくないような「綺麗事も建前も一切抜きで、全部本音をぶつけて話す」姿が本当に好きだった。
そしてこの時の彼の姿も、私にとっての「答え合わせ」だった。
つい4日前のDiamond Danceで、「大好きな人」の似たような姿を見ていたからだ。
なんだろうな。多分、私はこういう、綺麗事抜きの真っ直ぐな人間が好きなんだろうな。
多分私は、ステージの上で嘘をつかない人間が好きなのだと思う。ステージの上で「今この瞬間」を刻み、そしてステージに「真実」を置いてくる人間が好きなのだと思う。
12/9のDiamond Danceと12/13のザベスファイナル、二つのライブから導き出した私の答えはそこに"""在った"""。
まあ、嘘をつくつかないなんて実際のところはどうか分からないけれど、でも私がそう感じられたのが、それを信じることができたのが彼らで本当に良かったと思う。
なんだか内容がとっ散らかってしまったけれど、でも書いてよかったと今なら思う。
さあ、これを書いているのは12/29の深夜、RADIO CRAZY3日目の前夜だ。あと数時間後には新幹線に乗って、私は大阪に向かっているだろう。
そして更に、あと1日も経たぬ間に、私は私にとっての2023年最後のELLEGARDENのライブに参加している(はずだ)。
2023年は2022年から引き継いで「かつての推し」を失った痛みで悲しんでいた時間もとても長かったけれど、でもELLEGARDENや、GENERATIONSや、細美さんや玲於くんに改めて出会い直すことができて、出会い直そうと思えて、その機会を有難くも貰えることができて、本当によかったと思う。
明日のRADIO CRAZYで、私の2023年を最高の形で締め括りたいと思う。明日のライブも楽しみだ。